まるバツ
あなたは自分で自分自身にバツを付けていないだろうか?
自分自身で自分に許せない部分があって、バツを付けていると、
それがなんだか悪いもののような、酷くみっともないもののように感じて
それを善しとしない人にバツを付けられることが増える気がする。
自分で自覚していなくても、心のどこかで自分が自分をダメだと思っていると、
まるでそれを炙り出すように、自分に気づかせるかのように、
同じくそれをダメだと思っている人が近くに現れて、自分の代わりにバツを付けていく。容赦なく。
本当にダメだと思っているのは、誰でもなく自分自身なのに
誰かにバツを付けられてしまったことに酷く傷ついて、余計に自分はダメなやつだと思い込んでしまうのだ。
誰かの言葉に傷ついて、自分の殻に閉じこもりそうになったとき、
その心の奥に浮かび上がる心の声に耳を傾けてみてほしい。
あなたの心はなんて言ってる?
「なんであの人にそんなこと言われなくちゃいけないの?」
「だれかにそんな風に言われる筋合いなんてない!」
そんな心の叫びが聞こえてきたら、それは覚醒の合図。
自分にバツを付けているのは、誰でもないあなた自身なのだけど、
その一方で、自分はバツを付けられる人間じゃないって、心の奥底で自分が訴えてる。
そんな自分に気づいて、自分を認めてほしい。
自分の弱い部分もすべて受け入れて、それでいいんだと思えたときに、世界は少しずつ変わっていく。
もちろん考えを変えても、相変わらず自分にバツを付けてくる人はたくさんいる。だけど自分の心が変わったら、そういう人にいちいち傷つくこともなくなるのだ。不思議なことに。
自分はバツを付けられたのではなく、彼ら・彼女らの価値観、物差しからは外れていただけなんだと思えるようになる。
そして、そんな自分を良いと言ってくれる人が現れたり、そもそもその部分にわざわざスポットライトをあてることもなくなって、いつのまにかそれが「とるに足らないこと」になっているのだ。
取るに足らないことだから、そういう風に変化したことにも気づかないかもしれない。
自分自身に付けているバツを、マルに変えていこう。